19世紀に北米(アメリカ・カナダ)で生まれた住宅建築工法「ツーバイフォー」。工法の名前の由来は2インチ(約5㎝)×4インチ(約10㎝)の木材を主に使うところからそのように呼ばれるようになったとされており、開拓時代に合理的な建築方法と優れた性能をもつこの工法が発達しました。日本ではこのツーバイフォー工法は「枠組壁工法」という正式名称を持っています。木造住宅であるツーバイフォー工法は日本の風土にも適合した建築工法として定着しました。

(参考:札幌の「時計台」が日本における2×4建築の原型となっています)
日本の台風を上回る強烈なハリケーンが猛威を振るう北米で生まれた工法だけに、強い風災害に備えた工夫があります。強風にあおられても屋根が飛んでしまわないように、ツーバイフォー工法独特の「あおり止め金物」を使用して屋根の垂木を軒裏から壁にしっかりと連結します。


建物内外における温度差や急激な温度変化によって生じる結露は住宅の耐久性に重大な影響を及ぼします。特に小屋裏部分や壁の内部で発生する結露はカビの繁殖のもとになったり、木材の腐朽の原因にもなってしまいます。ツーバイフォー工法は気密性を確保しやすい工法であるばかりでなく、壁内部の通気構造や小屋裏の換気方式の工夫により結露を発生しにくくすることにより建物の耐久性を高めています。
ツーバイフォー工法は在来の木造住宅工法とは全く異なる建築工法で、「在来工法」が「柱・梁」を「点」で結合するのに対し、ツーバイフォー工法では、枠組みに構造用合板を貼り付けた「パネル」で床・壁・天井を構成する「面」による6面体で建物を支えます。家全体が強いモノコック構造(一体構造)となり、地震や台風などの力を全体で受け止め、荷重を建物全体に分散することで外力に対して抜群の強さを発揮します。

ツーバイフォー工法では日常生活における騒音に対しても効果的な対策が施されています。外部からの音の侵入に対しては気密性の高い壁構造により防音性を高め、内部においては上下階の遮音対策として2階の床と1階の天井を構造上切り離した吊天井方式により音が直接伝わりにくい構造としています。


ツーバイフォー工法は壁構造という特性上、建物の密閉性が高く火災が発生しても室外に広がりにくい構造となっています。また壁内の「ファイヤーストップ材」(壁や床の枠組み材)が空気の流れを遮断し、火の通り道をふさぐ「防火シャッター」の役割を担うことにより、火災の広がりを抑えます。
※掲載のイラストはツーバイフォー工法の概念・概略を説明するためのイメージイラストにつき実際の形状等とは異なりますので予めご了承ください。










